入門上級編1 (リブレについて)

リブレについて

 

初級、中級編では低糖質ライフの決め手である食事について書いてきました。

今回は上級編として血糖値測定器、リブレについてお伝えします。

 

リブレとは、血糖値を常時測定できる機器のことで、センサーを身体に装着すると14日間、常に血糖値の推移を見る事ができます。通常は血液で測りますから、指に針を刺さないといけないのですが、リブレはスタンプ式でセンサーを腕に装着すれば、いつでも血糖値が確認できるので大変便利です。最近ではアプリをダウンロードすれば、スマホをセンサーに近付けるだけで血糖値が表示されます。

 

健康診断や血液検査で示されるヘモグロビンA1cは、数ヶ月の血糖値の平均値です。

平均値には異常は無くても、食後高血糖となり、今度は急激に下がり、低血糖となる血糖値スパイクが、眠けや不具合の原因とわかってきました。血糖値スパイクを発見するには、1日の血糖値の推移を確認できるリブレは、とても便利で有効です。グラフで一目瞭然なので、血糖値の上下している時間も示されますから、何を食べた時に血糖値が急上昇、急降下するのかが、見事に分かるようになります。平均値では問題なくとも、食後の上下の変化が激しければ激しい程血管を傷つけ、すい臓を疲弊させていることがわかります。

 

砂糖などの甘いもの、澱粉、ご飯や、パンや麺類などを食べた時は、食後血糖はかなり急上昇し、血糖値が上昇するとすい臓から対応しようと、インスリンがでて、糖を下げてくれます。まるで火消しの消防隊のようですね。血糖値が上がる速度が早いと消防隊は間に合わず、血糖値は上がってしまいます。遅れた消防隊は着いたら消火を始めますが、どうしても時間差があるので、インスリンがだぶついて今度は血糖値が下がり低血糖になってしまうのです。

 

人は元々生命の危機管理の働きで、血糖値が下がりすぎるとガクガク震えたりお腹がすいてしまって、血糖値を上げる為の自覚症状がでますが、人類はそもそも血糖値が高くなるような食生活はしていなかったので、血糖値が高すぎて困るようなことはなく高くなった時の自覚症状がありません。

 

血圧が高い、あるいは痛みや心臓がドキドキする、など自覚症状があると、まずいとなんとかしようという気持ちになりますが、血糖値は高い状態が続いても自覚症状がないので、糖尿病はサイレントキラーであると言われ、自覚症状がでる頃には相当重傷になっているのですね。

健康診断では基準値でも血糖値スパイクがあれば、不定愁訴の症状がでたり、密かに血管が傷ついていたり、気分の上下が激しくなったりします。健康診断では分からない、血糖値スパイクは、一定期間血糖値の変動幅を見ることによって一目瞭然となります。身体の自覚症状がないので、数値を見える化することは非常に自己管理がしやすくなるのですね。

 

リブレは、ネットなどで購入可能です。センサーと測定器が必要ですが、アプリをダウンロードすると携帯で測定もできます。

是非1度試してみてください。