入門中級編3(オイル編)

さて、主食という概念から脱却して、ご飯やパンや麺が主流の食事から、おかず中心となり糖質を抑えられるようになると、中級から上級編に向かいますが、その前にオイルのお話をしておきます。

 

三大栄養素の一つである脂肪、必須脂肪酸は食べ物から取るしかありません。必須アミノ酸もそうなのですが、脂肪やたんぱく質が人間の体の主な成分なのですから当たり前のことですね。

一方で炭水化物には必須炭水化物と言うのはありません。糖は、外部から摂取しなくても体の中で合成出来るんです。だから、必須ではないんですね。

 

しかも糖から出来ている身体はありません。赤血球の中に少し存在するそうですが、体の構成要素からしても糖質は、ほんの僅かでよいはずなのに、その糖質を6割りも取る食事のどこがバランスがよいのか、普通に考えても少しおかしいですよね。

国が示している食事のバランスは、経済的な観点から、国民に消費してもらいたいもののバランスなのではないかと、考えてしまいます。

 

人間にとって脂肪はエネルギー源の1つです。

人は二つのエネルギー回路を持っていて、1つは糖、1つは脂なんです。糖をエネルギーに変換するときにミネラルやビタミンが大量に必要になるので、こちらの回路だと非効率なんですね。脂は、非常に燃費かよいのです。食べ物がないとき、遭難したり、絶食したときになぜ何日間かは生きていられるのか、と言ったら身体に蓄えている脂肪を燃焼しておくからなのです。

 

癌細胞の好物が糖質だということは、皆さん良くご存知かと思いますが、癌細胞の増殖を抑制するケトン食の療法では、糖の代わりに脂を多く取ることによって、癌細胞に餌を与えないようにしていくという方法をとります。

 

さて、炭水化物、ご飯や麺類、パスタなどは嵩が多くて、お腹が一杯になっていたので、糖質制限をすると量的にはどうしても少なくなり、お腹がすいてしまい勝ちです。

また、たんぱく質ばかりでは、なかなかお腹一杯食べるのは大変ですが、そこに良質のオリーブオイルや、ココナッツオイル、MCT オイル等を加えていくと、適量で満足感を感じることができます。

糖質制限食は、オイルの上手な使い方がキーポイントになります!

 

 

続く